親子の時間研究所

最近人気の縦割り保育の魅力

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はじめて幼稚園に見学に行ったとき「クラスは縦割り保育ですので、1クラスに年少数名、年中数名、年長数名いるクラスが5クラスあります」とクラスの説明をされました。「1クラスに異年齢」、私が子どものころはクラスに異年齢がいることは考えられないことでしたので、縦割りクラスと聞いて正直びっくりしました。
なぜ縦割り保育の導入がはじまったのか、縦割り保育とはどんなメリットがあるのか幼稚園選びをきっかけに詳しく調べてみることにしました。今回は縦割り保育で当時私が調べたことを皆さんにお話したいと思います。

縦割り保育とは

縦割り保育とは、0歳児クラス、1歳児クラスと年齢でクラスを分けるのではなく、さまざまな年齢の子どもを一緒に保育することです。異年齢の子どもを一緒に保育することから、異年齢保育または混合保育とも呼ばれることもあります。

縦割り保育は、2回ほどコラムにも少し書かせていただきましたが今回は詳しくお話ししたいと思います。

今までに縦割り保育の内容を簡単に書いたコラムはこちら。
後期モンテッソーリ教育~3歳から6歳で遊びを通して学ぶこと~
一時保育の利用と現状

縦割り保育の目的

1.異年齢の子どもと遊ぶ場を設ける
少子化が進んだ現代では、異なる年齢の子どもどうしで遊ぶ機会が減っています。縦割り保育を行い、年齢の異なる子どもどうしが交流する場所を提供します。

2.社会性や協調性、思いやりの気持ちなどを育てる
年齢の異なる子どもどうしで遊ぶときには、みんなが楽しく遊ぶために、自然にルールや役割分担が生まれます。年下の子どもは年上の子どもの様子からルールや役割を学び、年上の子どもは年下の子どもをお世話しながら遊ぶという役割を果たします。

また、異年齢の子どもたちのかかわりが続くなかで、誰もが成長とともに、お世話される側からお世話する側になるといった体験をします。自分より年上の子どもの様子を見て学びながら、ゆっくりと人とのかかわり方を学ぶことができます。

3.成長の糧として生かす
一般的な社会は、同じ年齢の人たちだけの集まりではありません。年齢の異なる人が混ざった環境で生きていかなければならないため、幼児期のうちに縦割りでの人間関係を経験することによって、今後の成長の糧として生かすことができるのです。


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縦割り保育の種類

完全縦割り保育
クラスを決めて完全縦割り保育を行っている保育のことです。
例えば幼稚園の場合1クラスに、年少数名、年中数名、年長数名います。

例:保育園の1次保育のクラス

グループ単位で縦割り保育
週に何回か、年少数名、年中数名、年長数名でグループを編成し一緒に活動するといった形態を取っています。保育のことです。

年齢が小さいとき横割り保育、年齢が大きいときは縦割り保育
保育園の場合は0歳児から3歳児を横割りクラスで、3歳から5歳のクラスを縦割りにしているクラスがありました。幼稚園の場合、年少は幼稚園の生活に慣れてもらうための時間が必要なので年少だけ横割りクラスで、年中、年長と縦割りクラスにしている幼稚園もあります。

クラスは縦割り保育、活動は横割り保育
クラスは縦割り編成ですが、絵画・体育・音楽は、年齢に応じて活動内容が異なるため、同年齢である横割り(年齢別)保育での活動です。

基本は縦割りクラスを中心に活動ですが、絵画・体育・音楽を通して同年齢の関わりも大切にしています。

例:モンテッソーリー教育の幼稚園

縦割り保育のメリット・デメリット

縦割り保育のメリット、デメリットは以前にも2回ほどコラムにも少し書かせていただきましたが今回は詳しくお話ししたいと思います。

メリット

◇上の子どものメリット
1.自然に年下の子どものお世話をする。
異年齢の子どものなかで、年上の子どもは、自然に年下の子どもに自分のできることを教える、年下の子どもを危険なことから守ったりします。年下の子どもの面倒をみることで責任感が芽生え、社会性を身につけることができます。

2.自尊心や満足感を得て、自信につながる。年下の子どものお世話をする姿を大人からほめられることで、自尊心や満足感を得て、自信につながることも期待できます。

3.言葉で伝える力がつくことも多い。
年下の子どものお世話をする姿を大人からほめられることで、自尊心や満足感を得て、自信につながることも期待できます。

また、年下の子どもを指導するために、年下の子どもにわかりやすく言葉で伝える必要があります。そのため、自分の気持ちや意見をしっかりと言葉で伝える力がつくことも多いでしょう。

◇年下の子どもにとってのメリット
1.刺激を受けることができます。
年下の子どもにとって、年上の子どもは憧れの存在です。年上の子どもがしていることを間近で観察することで、いろいろなことに挑戦しようとする気持ちが生まれる、いろいろなことに興味や関心を持つことができます。

2.今後、年下の子どもとの接し方学びます。
自分が成長したときに、どのように年下の子どもに接すると良いかを学ぶことができます。成長につれて自然に年下の子どもをやさしくお世話をします。

生まれた時期による成長の差が出にくい。
生まれた時期による有利・不利が生じることが少ない。

年齢で区切られた保育では、月齢の違いによる発達の差が出やすい傾向にあります。早生まれの子どもは、クラスのほかの子どもに比べてできないことが多く、コンプレックスを抱くこともあるかもしれません。逆に、4~6月生まれの子どもはクラスでの活動が物足りなく感じることもあるでしょう。

一方で縦割り保育では、発達段階の近い子どもと一緒に過ごすことができ、成長の差が出にくいです。

デメリット

保育の安全性の確保への配慮が必要。
1.年齢が同じ子どもを保育する場合に比べ、危険が伴うことがあります。
年上の子どもと年下の子どもではできることが異なるため、それぞれの安全に気を配る必要があります。

2.年上の子どもが年下の子どもをお世話する際にも、注意が必要です。
年上の子どもが赤ちゃんの抱っこをしようとするときには、転落や転倒の危険もあります。年上の子が年下の子をお世話する様子を保育者がしっかりと見守る必要があります。

年上の子どもも年下の子どもも楽しめる工夫が必要(先生の負担が大きい)。
1.年上の子どもにとっては物足りなく感じることもあります。
年齢が異なる子どもを一緒に保育するということは、発達段階の違う子どもを一緒に保育するということです。年下の子どもにあわせた保育を行うと、年上の子どもにとっては物足りなく感じることもあるでしょう。年下の子どもが、年上の子どもの遊びにうまく入れないこともあるかもしれません。大きな子どもも小さな子どもも楽しめる保育を行うには、保育内容への工夫が必要です。

2.同じ年齢の子どもが集まってしまうことも多いようです。
また、発達段階によってできることが違うため、同じ年齢の子どもが集まってしまうことも多いようです。それぞれの年齢の子どもが一緒に遊べるように、保育者が導くことが必要です。

子どもがストレスを感じることも。
1.子どもどうしの衝突が増える傾向
縦割り保育では、年上の子どもにいじわるをされる、年下の子どもに自分が使っているおもちゃを取られるといった、子どもどうしの衝突が増える傾向にあります。家庭のなかで年齢の異なる子どもと接していない子どもにとってはストレスになる場合もあります。

まとめ

少子化によって異年齢の子どもどうしで遊ぶ機会が減っているなかで、人とのかかわり方を学べる保育の方法として、縦割り保育を取り入れる幼稚園・保育園が増えています。縦割り保育では、ひとりっ子の家庭でも兄弟姉妹がいるような体験ができます。

これから幼稚園や保育園を選ぼうとしている方は、メリットとデメリットを頭におきながら縦割り保育を行っている園を考えてみてはいかがでしょうか。

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