一緒に今を乗り越えたい!~子育て期の夫婦関係を良好に保つ秘訣~
人生を共に歩むパートナーとはいつも仲良しでいたいですよね。だけど育児に追われる日々のなかでは、時に夫婦仲に亀裂が入ってしまうことも…。
我が家も子育てがスタートしてから、出産前よりぶつかり合うことが増えました。それでも衝突するたびに話合い、修正していくことでひとつずつ課題を乗り越え、さらに関係を深めてきたように思っています。
今回は子育て期の夫婦関係を良好に保つためにどんな心がけが大切なのか、自身の経験からご提案します。
がんばりすぎは赤信号!?
我が家で夫婦関係が崩れる時は、決まって私がイライラしている時です。
いつまでたっても終わりのない家事、なかなか言うことをきいてくれない子ども…おまけに自分の体調が悪かったり。家庭内でのちょっとした未処理の課題がたくさんになってしまった時など。日々少しずつ溜め込んでいたストレスが、つい爆発しちゃう時があるんです。
子どもも夫も大切にしたいと思っているからこそ、ちょっとくらい辛くてもがんばるし、知らない間に自分の欲求を色々我慢していたりする。ママってそんな一面がありますよね。
けれど、いつの間にか
「どうして私ばっかり…」
「どうして気づいてくれないの?」
「なんでわかってくれないの?」
こんな思考になっていたら赤信号。心や体が疲れてきていませんか?
行き場のない不満が態度に出てしまったり、ひょんなことから喧嘩に発展してしまうかもしれません。私はいつもこのパターンで夫にイライラをぶつけてしまいます。
「しんどい」って言っていい
ある時、喧嘩の最中に夫に言われたことがあります。
「何もかも全部はわからないよ。なんでも俺のせいなの?」
この言葉にハッとしました。
心に余裕がなくなった私は不満の全てを夫のせいにしようとしていたんです。きっとそれが一番手っ取り早かったからです。
だけど夫は神様ではありません。大変だった私の一日を見ていたわけではないし、体調や考えていること全てに気づけるはずがありません。それに夫にだって、私が知らないだけで、仕事と子育てと家事の日々に数知れぬ我慢やストレスがあるでしょう。けれど彼なりに精一杯こなしているじゃないか…。
「私ばっかり…」と、自分しか見えない状態になっていたことに気づかされました。
しんどい時は「しんどいよ」って伝えれば、相手はわかってくれるはずです。疲れているのなら家事をさぼって休んで良かったんです。知ってほしい事があるならそれを伝えれば良かったのですね。何も言わずに不機嫌な態度をとるよりずっと建設的です。状況や気持ちを伝えれば、問題解決に向けて話し合うことができます。
それ以降「家事が終わらないから手が合いてたら手伝ってほしい」とか、「今日は疲れてるから手抜きにする!」と、言葉にして伝えるようになりました。夫はそれに対し、「今後はこれ俺がやるようにするよ」、「疲れてるなら今日テイクアウトにする?」等と提案してくれるようになりました。
言わずに我慢ばかりして喧嘩になるより、この方が相手にとっても自分にとってもすごく良かったです。
2人らしさを取り戻そう
子育てに追われていると、夫婦の時間って本当に減りますよね。子どものことと家事や仕事に精一杯で、相手を思いやる余裕もなくなってしまいそう…。
そんなパパママには自分たちらしさを取り戻す時間が必要です。
時には実家を頼ったり、自治体や民間団体等の子育て支援事業を活用して一時子どもを預かってもらうのも良いでしょう。2人で食事をしたり散歩をするだけでも、付き合いはじめのお互いに対する気持ちがよみがえるかもしれません。
我が家では子どもがまとまって寝てくれるようになってから、隙間時間を使って自宅での映画鑑賞をするようになりました。並んで映画を観て感想を語り合うだけのことなのですが、2人同じ時間を共有することがお互いの心の距離を縮めているなと実感しています。
子どもの月齢がまだ低く自分たちのための時間が一切とれなかった時には、意識して“ありがとう”“おやすみ”“大丈夫?”と声をかけあうようにしていました。忙しさですれ違ってしまいそうな時こそ、挨拶のような些細なやりとりが大切。小さなコミュニケーションですが、これがお互いをつなぎ留めてくれていたように思います。
子育て期は大変なもの。けれどだからこそ、協力して乗り越えられたならきっと夫婦の結束力は高まるのではないでしょうか。一時的にうまくいかない時があっても、思いやる気持ちがあればまたきっと良い関係を築けるはずです。自分を理解してもらい、相手のことを理解するために、感情的にならず歩み寄る姿勢が持てたら良いですね。