子どもの作り話
小さな子どもの中には、嘘の混じった作り話をすることがあります。
例えば「アニメのキャラクターと遊んだ」とか「友だちと不思議の国に行ったよ!」とか、親からすると不安になってしまうような嘘をついてしまうことがあります。
可愛らしい嘘に思える反面、親としては作り話をする子どもの将来について不安になってしまいますが、子どもはどう接すれば良いのでしょうか?
小さな子どもの作り話は心の成長の証かも?
画像出典:PhotoACより
空想話をまるで本当にあったことのように話す子どもに対して、不安になってしまうかもしれません。
しかし、空想話をするという子どもは、心がきちんと成長している証なんです。
2~3歳になると、子どもはいろんな空想や想像を楽しみます。
そして、その空想や想像の中で「ごっこ遊び」をするようになるのです。
そのごっこ遊びの中でアニメのキャラクターと空想の中で遊んだり、友だちと架空の世界で遊び、その結果として「作り話」をしてしまうのです。
ただ、このごっこ遊びが出来るということは「登場人物の役割になりきることが出来る」「自分の中でお話を作ることが出来る」という力が身についているということでもあります。
4歳までは想像と現実とが混ざりあうのが当たり前
子どもが想像していることが言葉として出てしまうことがあります。
でも大切なのは、作り話をしたことではなく、作り話をしたときの子どもの気持ちです。
例えば友だちと遊んだときに、違う惑星で遊んだとか、ママと電車で移動中に架空のキャラクターが現れたり――とか、これらは「楽しかった思い出」という現実と子どもの中にある「想像」が混ざりあってしまったからなのです。
親からすると「大丈夫なの?」と思ってしまうようなお話ですが、子どもの中では楽しかった思い出が強く残っているだけなので、必要以上に不安になる必要はありませんよ。
また4歳ぐらいまでは、子どもは現実と空想の区別が上手くつきません。
まだ小さい子どもが空想の話をしたとしても「そういう時期なんだ」と思うと不安な気持ちも和らぐかもしれません。
大人の嘘と子どもの嘘は違います!
子どもの嘘――特に、作り話は、現実と空想がごっちゃになってしまっているだけで、本人は嘘をついている自覚もありません。
だから、先にも触れましたが必要以上に不安になる必要はありませんよ。
ただし、人を傷つけるような嘘や人に意地悪するような嘘をついた場合は、子どものためにもきちんと叱った方が良いですよ!