自分を粗末にしない~穏やかな夫婦関係を保つコツ!その5 自分と自分との関係~
こんにちは!
親子の時間研究所の研究員『傾聴(けいちょう)』をお伝えしている村尾リエです。
いつもお読みいただきありがとうございます。
私が別居解消後、穏やかな夫婦関係を保つために実践していることをお伝えしていますが、今回は5つめのコツ「自分を粗末にしない」ということについてお話します。
自分にできること
「自分を粗末にしない」
以前ご紹介したコツ、「自分を無視しない」と似ているようですが、少し違っています。
辞書で調べると、
無視=存在価値を認めないこと、有るものを無いがごとく見なすこと
粗末=扱い方がおろそかなこと、大切に扱わないこと
と出てきます。
この違い感じていただけますか?
なぜ『傾聴』をお伝えする中で、自分を粗末にしないことが大切になってくるのか…
一見わかりづらい事だと思います。
私自身、人の話しを聴きたくて傾聴を学び始めたのですが、人の話しを聴きたいのであれば【まず自分を大切にすること】から始めましょうということでした。
最初はその意味がわかりませんでした。
「人の話しを聴きたいんだから、相手を大切にすればいいんでしょ」と思っていましたから。
だけど学んでいくうちに、腑に落ちていきました。
あなたも想像してみてください。
私はダメだダメだと自分のことを責める人が、誰かの気持ちに寄り添って話が聴けるでしょうか?
自分がなにを考えているのか、自分の気持ちがわからない人が、誰かの気持ちを理解することができるでしょうか?
私は難しいのではないかと思います。
自分に出来ることが、他人にも出来ることなんですよね。
自分に居心地のよさを
私は自分を粗末にしないために日頃からやっている事があります。
・自分をホッとさせる
・自分が楽しめることに目を向ける
・自分に優しくなる(甘くなる)
こんな感じですね。
では、あなたに質問です!
数分でいいです。自分に向き合う時間を取って考えてみてくださいね。
落ち着いて手帳などに書いていただくのもいいと思います。
1.あなたは、どんな時にホッとした気持ちになりますか?
2.あなたの楽しい!と思えることはなんですか?
3.あなたがこれは自分に優しくしてるなぁ、自分に甘いなぁと思える時はどんな時ですか?
この答えは、おひとりおひとり全く違うものになると思います。
好きなものも嫌いなものも、それぞれ感じ方は全く違います。
違っているのがあたりまえです。
他人がどう思ってもいいのです。
あなた自身の心に聴いて書いてみてくださいね。
例えば私は…
1.ホッとする時は、仕事が終わり美味しいビールを飲む瞬間。(お酒大好きです!)
他にも布団に入った時、ソファーでくつろいでいる時、心地よい静かな空間に居る時などなど、たくさんあります。
2.楽しいと思えることは、好きな話を好きな仲間としている時。
例えば傾聴の仲間と傾聴の話しをしている時とか、スピリチュアルな話しも大好物(笑)
美味しいものを楽な人と一緒に食べる時。(あ、一人も好きかも)
3.自分に優しくしてるなぁ、甘やかしているなぁと思う時は、眠さに負けて昼寝をする時。
仕事で疲れて帰宅する時にお惣菜を買って帰る時、外食をする時。
などなど…もっともっと書ききれない位たくさんあります。
こんな風に、自分を粗末にしないで自分を心地よい状態にしてあげて欲しいのです。
自分と自分はよい関係
自分が心地よい状態の時ってあなたはどんな気分でしょうか?
心地よい状態で居ると、自分に余裕が生まれます。
自分に余裕があると、人の話しに耳を傾けることも出来るのです。
「人の話しが聴けない時ってどんな時ですか?」
と傾聴講座の中で質問することがあります。
皆さんの答えは、
「自分に余裕がない時」
「忙しい時」
「聴きたくない話しをされた時」
などと、答えが出ます。
よく考えて見てください。
この答え…全て自分の気持ちの問題なんですよね。
いくら「傾聴」の知識や技術があっても、自分の気持ちに余裕が無い時には、知識や技術が使えず人の話が聴きにくくなるのです。
だから自分を粗末にせずに、あなた自身がホッとしたり、楽しんだり、自分に優しくしてあげることが大切です。
心の余裕が「自分と自分との関係」をよくしていくのです。
こうして「自分と自分との関係」がよくなっていくと、自分から発するエネルギーが変わってきます。
すると、同じような波長(エネルギー)の者同士が自分の周りに集まってきます。「波長の法則」や「類は友を呼ぶ」などともいわれますよね。
私の場合はこれを意識しだした頃から、周りの環境がとても変わってきました。
もちろんその中でも、夫との関係性が一番の変化でしたけど。
こういうお話をしていると「それって自分勝手じゃないんですか?」と聞かれることがあります。
自分勝手は、自分さえよければいいという考えですよね。
相手に押し付ける
自分の思いだけを言う
自分のことしか考えない
私は、自分しか見えなくなったら自分勝手だと考えます。
その逆の、自分も相手も見えているのが【自分を大切にする】ということだと思います。
自分を本当に大切にした時は相手が見えないはずがないです。
自分を本当に大切にしたいと思ったら、やっぱり夫も幸せ、子どもも幸せでないと、私の幸せはない。
夫が悲しい、子どもが悲しいのはやっぱり私は悲しい。私の不幸と連結してしまいます。
自分を大切にするというのは、自分も相手も大切にすることだと思うのです。
そして、自分と相手の間に違いがあることを自らも認められると、穏やかな夫婦関係が築けるのではないかと思っています。
さて、次回は最終回です。
今までの総まとめと、リアルに息子に訊いた以前の夫婦関係と今の夫婦関係の違いなどをお伝えしようと思います。
あなたがあなたでいられますように。
プロフィール
傾聴講師・カラーセラピスト
彩-irodori- 村尾リエ
傾聴(聴き方)をお伝えする講師、カラーセラピスト養成講座の開講などで活動。
傾聴(聴き方)の講演・研修や、夫婦間の聴き方に焦点をあてた講演も開催。
傾聴やカラーセラピーを主体とした個人カウンセリングも「ちゃんと聴いてもらえて楽になる!」と人気。