コロナ禍中の乳幼児の熱中症対策
乳幼児の場合は、マスクがあるせいで熱中症になりやすいため、WHOでは2歳未満の子どものマスク着用は危険だとしています。
新型コロナウイルス感染症のせいで、夏場でもマスクが手放せなくなってしまいましたが、子どもたち、特に乳幼児をコロナと熱中症から守るには、どうすれば良いのでしょうか?
2歳未満の子どもにマスクが危険なワケ
画像出典:PhotoACより
赤ちゃんの口と鼻は、とても小さいですよね?
その小さな口と鼻をマスクで覆ってしまうと、赤ちゃんは呼吸がしにくくなってしまい、苦しくなってしまいます。
だから、できるのであれば2歳未満の子どもは、マスクをしない方が良いでしょう。
しかし、どうしても人混みが多い場所に子どもを連れていかなければならない――という時は、適度に人がいないところに退避して、マスクを取って呼吸をさせてあげたりして、空気を吸うことができる機会と身体にこもった熱を外に出す機会を作ってあげてください。
また、時折子どもの顔色を見ながら、息が苦しくないかを確認したり、水分補給を忘れないようにしてあげてくださいね。
外出時の服装にも、夏場は注意が必要です!
大人よりも体温が高い乳幼児の場合、体温調節がしやすい涼しい格好にしてあげることが重要です。
ただし、次のことを意識して、直射日光がなるべく当たらないようにしてあげてください。
- ・通気性の良い素材の長袖を着せる
- ・帽子をかぶせてあげる
熱い中で帽子をかぶせると熱がこもってしまいそうに思えますが、帽子をかぶることで汗をかき。その汗で体温を下げることにつながります。
だから、赤ちゃんにもなるべく帽子をかぶせてあげるようにしましょう。
部屋の気温を無理に上げすぎる必要はありません!
「エアコンのせいで体温調節機能が低下してしまうのでは……」と不安に思われるママもいらっしゃるかもしれませんね。
確かに「クーラー病」と呼ばれるエアコンによる身体の冷やしすぎは良くありません。
しかし、人間にはそもそも体温を調節する機能が備わっており、エアコンの中で過ごしていたとしても、徐々に慣らしていけば外気の暑さにも耐えられるようになります。
また汗を出すための「汗腺」は、成長と共に増えるのではなく、生まれた時からその数が決まっています。
だから、暑い場所で子どもを育てることで、体温調節しやすくなるということはないですし。小さいときから暑い場所に慣らす訓練をする必要もありません。
熱中症は予防ができる病気です。
熱中症は温度に気をつけたり、服装に気をつけたりすることで予防できる病気です。
また、子どもを連れてどうしても暑い中外出しなければならない、という時は、保冷剤や冷却剤、経口補水液を持ち歩くなどの備えをしておけば、外出時であっても熱中症をより予防しやすくなります。
熱中症はたしかに怖い病気ですが、予防ができる病気だと言うことを忘れずに、備えだけはしっかりとしておきましょう!